加持祈祷
人生の、これまで、今、これから、はすべてご縁で作られています。願いが叶うという事は、このご縁がうまく結ばれた時のことを言います。そこには外的要因(環境)も多分にかかわってきます。心願成就にはこの外的要因との合致も必要です。祈祷は強く願い、念を入れることから始まります。
加持祈祷は祈願者の願いを仏様にお伝えし、仏様に力を貸していただくことです。仏様の慈悲の力と祈願者の念が合致した時、願いが成就するのです。僧侶は祈願者の願いを仏様にお伝えする役目を担っています。仏様に供物を捧げ、お経を唱え、音楽を奏で、お薬を用意し、気持ちよくなっていただいたところに、願いを聞いていただけるよう橋渡しをいたします。
祈祷は一度で完結する人もいれば、何度も繰り返し行う人もいます。そして、どうしても仏様の発する慈悲の心と自分の念が合致しない時もあります。この時は今の自分とはご縁がなかったと思い、一度自分を見つめなおしましょう。自分にマイナスのオーラが出ている時は、せっかくの仏様からの力を受け取ることを難しくしています。少し目線を変えて、意識を変えて、プラスのオーラが出た時、仏様のご加護を最大限に引き寄せられるのです。仏様とのご縁をいただくためには、少しだけこちらも努力しなければなりません。