いよいよ…

春に得度をして始まった四度加行も終わり実践編としての葬儀・回忌法要の次第を教えていただきました。最後に不慮にも死んでしまったアゲハ蝶の幼虫の発遣をしてその魂を浄土に送らせていただきました。つたない供養の儀式ではありましたが浄土の蓮華座の上に幼虫くんが乗っているのを見届けて終わりました。その直後に先生が「黒いアゲハ蝶が来ている」といって驚いておられました。それは大変珍しい光景だったようです。私が見送った幼虫と何か縁があるような気がしてとても不思議な気分でした。

これまで無我夢中で修行に励んできました。最中ではわからなかったことですが、四度加行では仏様から送られる大いなる慈悲と私たちの仏様を信じる力を合わせることで、さらなる大きな力が(加持力)生まれること。そこを繋ぎ合わせる方法を学んできたのだと思います。

この後伝法灌頂という儀式を経て「阿闍梨」になることができます。(まだ正式になれるかどうかはわかりませんが…)ここで晴れて形式的には僧侶ということです。しかし、本当のスタートはここからです。ここから次の修行が始まるのでしょうから。

                                                                                (紫雲筆)

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